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2024/04/26 05:31 |
捨て猫の話
今日、Mが遊びに着て(違った。仕事の手伝いだ)。
そのあとジューンのお散歩をしてたら。
田んぼ近くに、妙に変な声がする。
みゃぁみゃぁとか、にゃぁにゃぁとかそんな感じで。人が言えるほど綺麗な音ではないけど。
向かいの道路に子供二人が自転車で何かしゃべりながら走っていったから、その声かなと思った。
でも、違った。
ボクには白いものが見えた。
なんだろうと思った。だって、動いているから。
それはネコだった。必死に生きている。
もうちょっと屈んで見たら、なんともう一匹。
あわてて田んぼの方をぐるッと回って、ネコを捕獲。
ママンに見せたら「すぐもとの場所に返してきなさい」って。
病院に預かってもらいたかったし、他にも預かる人がいるかもしれないし。とにかくボクにはほおっておけなかった。
だけどママンは厳しい顔と口調で、返してきなさいと一点張り。
ボクは残念なことに、それを押し通せるほど余裕もなかった。
仕方ないから返してきたよ。ジューンつれて。
ネコは必死にボクの手から逃げようとする。ボクの身長は155くらいで、抱えていたもんだからそれでも高さは120はある。
それでもネコは何度も逃げようとした。もう一匹もそうだ。
ネコは直感的に、こいつじゃ無理だと思っていたのかもしれない。
だから引っ掻いたり噛み付いたりして、ボクの手から逃げようとしたんだ。
でも、ボクは拾ってしまったからには返さなきゃいけないと思って、家から5分もしない田んぼにおいてきた。
ただ、せめてものことで、人から見えるようないちにおいてきた。ボクが発見したのは、田んぼといっても角地だ。角地って言うのは段差が高く出来ている。雨なんか降ったら一発でアウト。
だから、人が入れるような位置においてきた。
田んぼがあるって言うのは、そこに稲が生えているってことだ。休耕地ではない。
毎日ではないが、そこは時たま人が手入れしているのを見る。そういう意味合いも込めて、ネコをそこにおいてきた。
ボクは友達でもらってくれる人がいないかと思っている。
ボク自身はネコは苦手だ。
でも、生きているものに対して、生きているものが生殺与奪できる権利なんかないと思う。
権利というよりは違うな。なんだろう。そうしていいのかなってところかもしれない。
死っていうのは、必然であり突然だ。でも、生きているのは偶然だって言う。
だから、その偶然で生きているボクらが、その偶然を故意で潰していいとは思わない。
ボク自身、よくゲームをする。生き物を殺しているが、ボク自身が手をかけているわけではない。ボクの指示を丁寧に聞くプログラムが動いているだけだ。
だったら、ボクが手を染める必要はないんだよね。
ボクの手は、もう真っ赤にぬれているんだもん。生きている限り、何かの命を犠牲にしなきゃ生きられない。
生きるって難しいことで、言葉には表せないけどさ。
いつか死ぬ命を、潰す理由なんて何もない。
ボクらには明日があると思える。未来へ向かっていると思える。
だから。
生きているんだと思えるんだよね。

もっともっと先まで。何も届かない先まで。ボクらは、歩き続けるだけなのです。
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2008/06/28 21:35 | Comments(0) | TrackBack() | ことばやら思想やら

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