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2025/03/14 20:05 |
[ぼっけえ、きょうてえ]   岩井志麻子
美しいとはいえない女郎が、遊郭でポツリポツリと話し出す、そこから始まる物語。
といえば聞こえはいいんですが、何せこの本、本当にオカルトと呪怨の間をさまよっている感じです。

タイトルが、ダイレクトすぎる感じですね。まぁ、そのダイレクトはあまりかんじさせませんが。
[ぼっけえ、きょうてえ]。きょうてえ。きょうてえよう。

・ぼっけえ、きょうてえ
・密告函
・あまぞわい
・依って件の如し

の4話が収録されております。どれもコレもきょうてえきょうてえ話です。

[ぼっけえ、きょうてえ]
美しいとはいえない女郎が、ポツリポツリと語る、身の上話。
そこには、きょうてえきょうてえ貧しさと、ひもじさと、闇と、姉ちゃんがあった……。
[密告函]
コレラがはやった明治時代の岡山。小さな農村で、コレラがはやる恐れがあった。
そこで村役場は、誰でもコレラの話しをしてほしいと思い、函を用意したのだった……。
[あまぞわい]
海は女が入るとこ。海は男が入るとこ。
誰に求められない愛は、波にさらわれ、一つの岩のほうへとたどり着いた……。
[依って件の如し]
牛は可愛えよ。だけどツキノワに牛と女子ははいっちゃいかん。
竈の牛が、吼えた。ひっそりとした村に、牛はいた。そして、牛頭もいた……。

といった感じがダイジェスト。ぶるぶる。きょうてええええええええええ!

まずコレは読む本じゃないと思います。それぐらい怖い。怖い怖い怖いよ!
次に、コレは周りの人が本当に安心して背中を預けられるかどうかをご確認ください。そうじゃないと危ない本当に!
最後に。
当方は何があっても責任を取れませんのであしからず。

個人的に[あまぞわい]が本格的に怖かったです。海系はやっぱり怖いよ。
納得できたのは[依って件の如し]。コレは色々と伏線が一番多いのでは? と思わせるような作品。
ただコレの怖さは人間の怖さだったりもします。きょうてえきょうてえ。

きょうてえ話が好きな方にはお勧めいたしますよ。
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2007/07/10 00:04 | Comments(0) | TrackBack() | 本+レビュー

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